ウィリアム・パウンドストーン「パラドックス大全」(6)

ウィリアム・パウンドストーン「パラドックス大全」(5) - 新・灰日記
第2部「7 ありえないこと−予期の逆説」
逆説:

キーワード:

  • 実験者のバイアス効果
  • ゲッティア実験(妥当ではないが、正しい仮説を指示する実験)
  • 可能世界
  • 破棄理由(デフィーター)
    • 否定デフィーター(信じていることが間違いだと断定する。)
    • 薄弱化デフィーター(信じていることの根拠が妥当でないことを明らかにする。)

メモ:

  • 「誤っている」と「妥当ではない」は異なる。

知っていることが増えれば、自分が知っていることと両立する可能世界の数が減る。(ジャーコ・ヒンティッカ)

  • 全てを知っている人にとっては、可能世界の数は1つである。逆に、全く何も知らない人にとっては、その数は無限である。また、0になるということは、その人が知っていることと両立しない可能世界である。
  • 多くのことを信じていると、矛盾を内包することがある。
  • 否定デフィーターよりも、薄弱化デフィーターのほうが優先される。(ジョン・L・ポロック
  • 「知ること」の第4の条件「破棄できないこと」は、デフィーターからは逃れられないため、現実には受け入れにくい。