ウィリアム・パウンドストーン「パラドックス大全」(6)
ウィリアム・パウンドストーン「パラドックス大全」(5) - 新・灰日記
第2部「7 ありえないこと−予期の逆説」
逆説:
- 予期の逆説
- 理髪師の逆説(バートランド・ラッセル)
- 序文の逆説(D・C・メーキンソン)
- 宝くじの逆説(ヘンリー・E・カイバーグ)
- ポロックのガス室(ジョン・L・ポロック)
キーワード:
- 実験者のバイアス効果
- ゲッティア実験(妥当ではないが、正しい仮説を指示する実験)
- 可能世界
- 破棄理由(デフィーター)
- 否定デフィーター(信じていることが間違いだと断定する。)
- 薄弱化デフィーター(信じていることの根拠が妥当でないことを明らかにする。)
メモ:
- 「誤っている」と「妥当ではない」は異なる。
知っていることが増えれば、自分が知っていることと両立する可能世界の数が減る。(ジャーコ・ヒンティッカ)
- 全てを知っている人にとっては、可能世界の数は1つである。逆に、全く何も知らない人にとっては、その数は無限である。また、0になるということは、その人が知っていることと両立しない可能世界である。
- 多くのことを信じていると、矛盾を内包することがある。
- 否定デフィーターよりも、薄弱化デフィーターのほうが優先される。(ジョン・L・ポロック)
- 「知ること」の第4の条件「破棄できないこと」は、デフィーターからは逃れられないため、現実には受け入れにくい。