児童会祭り

前回 http://d.hatena.ne.jp/high-d/20060622/1150989653

待ちに待った児童会祭りである。前日の言葉どおり子どもたちは早朝から学校へ来て、準備にいそしんだ。前日には、できていないあせりからか、現状を把握できずに右往左往している様子が見て取れたが、一日空いて、随分余裕を持って準備ができていた。

いざスタート。僕は校舎の1階の見回りを担当していたので、ずっとつきっきりで店にいることはできない。いや、いない方がいい。だって子ども達のお店なんだから。ちょくちょく見に行くが、僕が行くとたいていお店は暇そうである。しかし、全員がくたびれた顔をしている。「先生、さっきものすごい数のお客さんが来ててん。」「めっちゃ大変やったわ。」そんなことを口々に言っている。その顔には疲れが見えるものの、目の奥には喜びと達成感が見える。本当にいい顔だ。

声を張り上げ、学校中を宣伝して回る営業部長。低学年の児童といっしょにゲームをしてあげる販売部長。宝探しでは、最後の宝箱を開けたときに、お客さんが歓声を上げていましたね。それと同時に舞い散る紙ふぶき。ゲームの結末としては最高です(後片付けは大変でしたが。)。?ボックスでは、たくさんのお客さんに対応するために、同時に三ヶ所でゲームができるように工夫しましたね。やたらと作っていた箱も、このためにあったのかと感心しました。きみたちが持っていたお店のイメージを、全く想像できていなかった先生はまだまだ未熟です。全員がこんなに楽しそうにお店番をしている姿は初めて見たかもしれません。去年はこんなことはなかったなあ。何となく頼もしく思えたのも、きっと気のせいではないのでしょう。

終了後、へとへとになった子ども達を前に、「自由とは」という話をした。

「自由とは、3つの「自」からできている。」

  • 自立・・・自分達のことは自分達でできる
  • 自治・・・自分達の問題を、自分達の力で解決できる。
  • 自分(自己)・・・自分達の考えや意見を持つことができる。

この3つがそろって初めて「自由」になれる。そう話した。この児童会祭りに向けて、本当に「自由」にやってきてもらった。形式や組織はこちらが用意したものだから、本当の「自由」ではないかもしれない。でも、自由の片鱗を感じてもらうことはできたのではないだろうか。

本当によい児童会祭りだった。しかし、取り組みはこれで終わらない。次は掃除に話は戻る。さて、彼らはここで生かしたことを、次にどうやってつなげていくのだろう。