ソウル・フラワー・ユニオン

「祭」
"郷失者達(デラシネ)の晩餐会"
@心斎橋クラブクワトロ

今週はよくがんばったからごほうびに、とばかりに昨日チケットを購入し、デラシネ・チンドンがリリースされたばかりなので期待に胸を膨らませながらクワトロへ行ってきた。ソウル・フラワー・ユニオン(以下SFU)のライブには初参戦。

余談ながら、彼らを知ったきっかけは、何年か前にスペシャ*1で見た、フジロック特集で、彼らのライブ映像を見たから。その時見たのは「海行かば 山行かば 踊るかばね*2」。蔦谷様で借りたら入っていたのが名曲「満月の夕*3」。その政治的な姿勢、トラッドな音楽性に心惹かれた私は、彼らに傾倒していくことになりました。

さて。
今日はなんと内海洋子さんが参加ということで、びっくりしました。なんでも半年振りぐらいだとか。とりあえず中川さんが「内海洋子」という言葉を何回言ったか気になるところです。内海洋子さん、かっけーなあ。なんてソウルフルなんだ。惚れそうです。

初参加ということで、ライブの作法もなにやら分からずクワトロの左端*4のほうから観戦。つーか、今年はクワトロ3回目だけれど、グレート・アドベンチャーイースタン・ユースよりも客の入りがいい。しかも年齢層高し。1曲目、「松葉杖の男」で全容が判明。ああ、歌って踊るのね。

しかし、こちとら一人で参戦のシャイ・ボーイ。しかし、やたらとステージ上の中川さんと目が合うのは気のせいなのでしょうか。いやでもアゲていかねばと気を入れるものの、数分で前言撤回。いや、楽しいわ、これ。自然と体が動く。世界中の音楽、特にアジア圏の音楽の要素をごった煮してロックする、これがSFUの真髄な訳だけれど、さらにそれを煮詰めて蒸留してハイこれっと提示して見せるのが彼らのライブなのだなあと思わされる。簡単に言うと、彼らは世界中のダンスのビートを集めてるんですよ。スカから日本の「BON−DANCE」(盆踊り)まで。沖縄の音階とビートは両手を上げてひらひらさせずにはいられないし。ビートの魔力というか、心地よさというか、こういったものは遺伝子レベルで記録されているとしか思えない。ましてや日本人なら、アジア人ならなおさらでしょう。

トークもいい。「サムライ・ソウルより、俺達は百姓ソウルの方がいい。」最高。僕ら日本人、8割は百姓の出なんですもの。構成もいい。前半からあげてあげて、中盤聴かせて、後半怒涛のあげまくり。アンコール2回。計2時間半のステージは、サービスたっぷりで最高。ほんと、終わるのが惜しいライブってなかなかないですよ。個人的ベストは、アンコール1の「海ゆかば〜」かな。イントロとともにクラウドは踊り狂い、ステージとフロアのかけあいが楽しい。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆ならおどらにゃ損損。これが聴きたかった僕としてはたまりませんね。次回は9月。絶対に行こう。今度は嫁さんも連れて。あんまり興味がないみたいだけど、絶対楽しいから。

*1:多分。

*2:ELECTRO AGYL-BOP収録。

*3:ELECTRO AGYL-BOP収録。レンタルした当時、ガガガSPがこの曲をカバーしていた。まことにタイムリーなことです。

*4:クワトロはタバコも吸えて、テーブルもあり、狭い感じのいい会場だと思うけど、中央の2本の柱はどうにかならないものか。