星新一「ちぐはぐな部品」

ちぐはぐな部品 (角川文庫 緑 303-4)

ちぐはぐな部品 (角川文庫 緑 303-4)

授業が終わった。色々考えたが、その場の雰囲気で、「読むこと」だけに一本化した。
名づけて、「クイズ!星新一の頭の中」。*1

結局扱った教材は、「ねらわれた星」、「新発明のまくら」、「おみやげ」のみ。それでも思ったよりも量をこなせたように思う。ひとつひとつ、結末部分がないプリントを配布し、読み終わるたびに問題を出し、結末を予想する。さんざん出し尽くしたあと、正解のプリントを与え、また読む。それを単純に3回繰り返しただけだったが、結構面白かった。ずばり正解を出した子もいたし、星新一ばりの結末を考え出す子もいた*2

何より、授業後、僕が持ち込んだ3冊の文庫が、あっという間に手元から無くなったのが嬉しかった。この本に興味を持つ、という目的は達成できたのではないだろうか。

心残りなのは、どうしても意見を言う子が固定化してしまっていたこと。今日は改めて、その点に気づくことができた。さて、どうしたものか。

*1:しかし、こどもたちに「センスがない」と文句を言われ、「ホシオネア」と改題。

*2:「おみやげ」の結末を「文明がフロル星人より進みすぎたため、中身が古くなってしまった」とした子がいた。