「300」

梅田ブルク7にて。

ムキムキのおっさんが、その肉体美を誇りながら敵を殺しまくる映画だと思っていた。なんといっても、スパルタ兵300人と、ペルシア兵100万である*1。だから、

「ふんがー!!!!」とか言って、密集してくる敵を気合一つで吹っ飛ばしたり、

盾で敵を十人ほど吹っ飛ばしたり、

槍の一閃で100人くらいの首を吹っ飛ばしたり、


することはさすがになかった。蒼天航路が好きな人には不満かもしれない。てゆうか、これぐらいの技術で映画化してくれ。蒼天航路。しかし、レオニダスが敵を切り刻みながら前進していくシーンなど、戦闘シーンがいちいちかっこよかったのは確かです。あと、映像が、光と影を多用した、ドラクロワの絵みたいに美しかったのがよかったです。

お話としては、敵が北斗の拳の悪役みたいなんばっかり出てきたのがよかった。でもその分、底がかなり浅く感じられたのは否めない。ラオウみたいなんが出てきたらもっと面白かっただろうに。クセルクセス王はおかまみたいで気持ちが悪かった。


とにかく、深く考えることの無い映画だったので、のんびり見られてよかったです。でも、これ、アジア人的な視点から見れば、かなり気分が悪い映画だなとも思った。あからさまにペルシア人=アジア人=野蛮=化け物という構図。奇形の人もたくさん出てきたがみんなアジア人。*2そりゃイラン人も怒るわ。

*1:実際は多くても20万くらいらしいよ。

*2:スパルタ人にもいたものの・・・。ネタバレになるので詳しくは語らない。