Punk Is Dead!!!!!!!!

http://contents.oricon.co.jp/news/special/43240/#rk
このリンク先を見ないで考えてみてくださいな。誰のことだと思う?


ほとんどの洋楽リスナーはこの乱暴な括り方に違和感を持つと思う。パンクの定義って何?という議論はひとまず置いておいて、とりあえず思ったのは、
「パンクは死んだんだなあ」
ということ。

パンクが産声を上げて早30年。よくぞここまで生きながらえた。初期衝動はムーブメントを巻き起こし、ムーブメントは模倣を生み出し、模倣は形骸化につながり、形骸化はオリジナル・パンクスを殺した。そして今、日本ではその言葉の意味さえ失われようとしているようだ。

実につっこみどころの多い記事である。*1反論などたやすいことだ。しかし、オリコンという日本の音楽界で最も影響力が強いメディアがこの記事を世間に垂れ流すということは、息も絶え絶えの日本のパンクに向かってとどめの一発を放ったに等しい。

そのとどめの一発を放ったライターは、誰なのかも分からない。別にこの人物には何の罪も無いし、責任も無いのだろう。ただ悪意も無く、知識も無く、興味も無い。何も無い人物なのだ。時代の終わりを告げるのは、いつだってこんな人物だ。

*1:例えば、マイケミの紹介に「クイーンの影響」という引用がある。そもそもこの程度の知識をCDショップの販売員に頼ること自体が誤りであるし、むしろクイーンとパンクは並べちゃダメだろ。