水島新司「ドカベンスーパースターズ編(15)」
ドカベン (スーパースターズ編15) (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 水島新司
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: コミック
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とは言うものの、本塁でのクロスプレーのシーンなど、やっぱり御大はうまいなあと思う。視点が完全にグラウンド内にあるんだもの。この辺りの技術は本当にすごいなと思うんですけどね。
御大は下柳が本当に好きなんだなあと思う。そして、下柳のことをあからさまに過大評価している。以前は、下柳に150kmの剛速球を投げさせたこともあった。この巻では、心意気で完投という現実のシモさんではではありえないシチュエーションを演出する。なぜなら御大はこの巻の頭で、投手の分業について言及し、そうではない時代の「タフガイ」の代表として、シモさんを挙げているからだ。確かに昔のシモさんは鉄人だった。でも今は、中6日で5回までのローテーションピッチャーですよ。展開によっちゃ100球そこそこで降板しちゃうんですよ。
しかしねえ。走者が盗塁したため、悪球打ちの岩鬼にウエストボールを投げてしまうシモさん。こんな使い古されたネタをシモさんにやらせる御大。本当に愛していらっしゃるのでしょうか。