掃除2

*関連日記
掃除
児童会祭り


道徳の時間に。
「最近、掃除について困っていることはありませんか。」
そう言うと子ども達の顔がこわばった。2週間ぶりに「掃除」の話題になったから。散々嫌な思いをしてきた「掃除」の話題だから。教師は終始笑顔である。対照的に子ども達の表情は暗い。今度はどういったことで怒られるのだろうか。そんな思いが伝わってくる。

・困っていること
・変だと思うこと

と板書した。ぽつりぽつりと意見が出る。いや、おそるおそるというべきか。出た意見は全て板書した。

・(掃除場所が自由なので)場所ごとにかたよりがある
・ほうきでちゃんばらをしていた人がいた
・時間中にケンカをする人がいる

あまり意見は出なかった。次に、「自分ががんばっているところ」について質問した。これが結構出た。全て書かないが、

・汚れている場所を選んで掃除をした
・人が少ないとき、やる気が出る
・テキパキできるようになった
・時間内に終わるようになった

など10人くらいが意見を言った。普段の様子を見ていると、確かにその通りである。最後に、児童会祭りの時に話をした、「自由」についての話をした。要約すると、「自由の3つの自」のうち、自立=掃除道具の使い方など、一人で掃除をするための基本が身についているか。自治=もめたりした時、自分達で解決できているか。自分=考えて掃除をしているか。できていないだろう。答えは今、黒板に書いたとおりだ。チャンバラをする人がいるくらいだから、「自立」は×。相変わらずケンカはしているね。「自治」も×。「自分」は、さっき手を挙げた人はできているんだろうけど、半分以上の人が何も言わなかったから△。なるほど、道理で掃除を上手にできないわけだ。と分析してみせた。
やはり、暗い顔の子ども達。そこで、児童会まつりでは「自由」にやって成功したことを引き合いに出し、君たちにとってこれはすでに経験済のことなんだよ、成果を出したことなんだよということを伝える。最後に、組織作りをぱっぱとやって話を終えた。今後中心的に活動していくのは、美化係だ。彼ら*1はほとんど係活動を行わなかったのでちょうどいい。しかも、児童会まつりでリーダシップを発揮した奴もその中の一人であり、まことに都合が良い。ルール作りを課題に出し、話し合いを記録し、まとめるためのノートを渡し、金曜日までの宿題とした。その日の休み時間には早速話し合いをしていたようである。

*1:4人中、全て男子。