『Whatever People Say I Am, That's What I'm Not』/Arctic Monkeys


「リアルタイム伝説(仮)」

彼らのデモをネットで見つけたのが昨年秋頃。メンバー平均年齢19歳(当時)が奏でる疾走感、リズム隊がバッキバキちょい黒めのリズムを叩き出すと、オアシスもまっつぁおなメロディが流れ出す。そして、天性のもんとしか思えないほどの声質のボーカルがのっかれば・・・。ロックの方程式にのっとって、彼らは正に完璧。ピストルズも、ニュー・オーダーも、オアシスもリアルタイムで体験できなかった僕は、この伝説とのリアルタイムでの遭遇に、狂喜乱舞したものです。その年、彼らの音源を、まさに狂ったように聞き続けました。

そして、今年1月、彼らの正式音源がリリースされました。早く聴きたいがために、酔ってるのに走って家に帰りました。CDのビニールを破ると当時にケースを空け、CDプレイヤー(10年目の相棒)にディスクを投げ込むと、再生ボタンON。さあ、早く、早く読み込むのだ!胸は高鳴り、顔が熱くなる(それは酔ってるからだ)。そして、イントロが流れ出す・・・!

「うわ、音しょぼっ(OTL)」

明らかにデモの時の荒削りな感じが損なわれています。これにはプロデューサーに問題があったのではないかと思ってしまうほどがっかりしました(誰だか知らんけど)。上で書いたような疾走感が抜け落ちて聴こえるのよなあ。でも、改めて聴いてみると、彼らの才能をじっくりと堪能できるので、これはこれでありかなと思ってみたり。

まあ、なんだかんだ言いながらも、今年一番聴いてるアルバムなんですけどね。ライブが楽しみです。

【お気に入りトラック】
#1~#5 #10 #11
#11「When The Sun Goes Down」は文句なく最強。これだけでも聴くべきだ。

【評価】
☆☆☆☆★(ライブに期待)