「!!!」「爆音ダンス天国ワーオ!!!」

@心斎橋クラブクアトロ

なぜこんなタイトルにしたのか自分でもよく分からないのですが、これ以外によい言葉が見つかりません。

最新アルバムの前評判を聞き、あまりの興奮にアルバム購入前にライブのチケットを購入してしまった。これが実に正しい判断だった。アルバムは大当たり。本当に化けた。最重要ロックバンドへと一直線である。なのでものすごく期待していたライブだったのだが、この日の前日に定期券を紛失したため、多少低めのテンションでライブ会場に足を運ぶ羽目になってしまった。しかし、そんな欝な気分を見事に吹き飛ばしてくれるほどの躁なライブでございました。

ちなみに入場の時のBGMはDead Kennedysの"CALIFORNIA UBER ALLES"。サビの「カリフォーニャー〜」の辺りで登場したところが、カリフォルニア出身だけに憎い演出だ。いや、ベタだな。大阪出身のバンドがウルフルズの"大阪ストラット"で入ってくるようなもんか。むしろダサい。ここまでクラブ・ナンバーを流してたのに、いきなりハードコア・パンクだし。

前座の時は黙って見守るだけの観客達が、彼らが登場した瞬間に一気に沸点へとヒートアップ。何この変わり様。お前らどんだけ楽しみにしてきとんねん、ええ年こいてアホかと思いながらも自分もニヤニヤが止まらない。グルーブ感たっぷりのベース音から始まったライブ。ああ、ボーカルが二人いたのか。知らなかった。

ヤセとデブのツインボーカルが実にいい。ヤセはファルセットが実に気持ちがいい。デブは動きがかなり面白い。サビでの二人のシャウトは、まさに咆哮である。常に動き回り、客席に何度もダイブを試み、たどたどしい日本語MCで煽る彼らとは対照的に、黙々とグルーブを奏でる楽器担当メンバー達。ラストでは、ギターの彼がお誕生日だったらしく、突如「ハッピーバースデートゥーユー」のサプライズ。こんなハッピー全開の地下家族パーティみたいなノリは、僕、嫌いじゃないですよ。

ぶっといベースにドンドコドラム鳴らされただけでもたまらんのに、そこにノイズたっぷりめかつファンキーなギター二本と、トランペットとサックスまで持ち出されたら完全にノックアウト。思いっきりの祝祭ムードは全編においてみなぎっており、これぞまさにディスコ・サウンドの最高傑作とも言うべきか。UK方面の「踊るロック」をやってる諸君にはお手本としていただきたい。

ただたった一つだけ、欠点を述べよう。あまりにも短い。一時間ぐらいで終わった。アンコールもないのはあんまりでないか?