Lightning Bolt / あふりらんぽ ほか

"Lightning Bolt/Mucid Cuspidor Japan Your"

Shangri-La

まさかのキャンセル

ライトニング・ボルト?来日決定! - 新・灰日記で書いたライブに行ってきた。七時を少し過ぎた頃に到着。会場前で並んでいるので、まだ始まっていないなあ、よかったなあくらいの気持ちで列に並ぶと、「ライトニング・ボルト全ツアーキャンセル」*1の文字を発見。大いにへこむ。というわけで1000円キャッシュバックしてもらい、会場へ。お目当てのバンドもいないし、でもあふりらんぽもみてみたいしなあ。というわけで参戦を決意する。まあ、おもしろくなかったら帰ればいいかあと思いながら。

Ultra Bide

http://macxyz.at.infoseek.co.jp/aboutmember.htm
一発目はUltra Bide。正直誰だか知らんかった。なんかおっさんが出てきたなーとか、ドラムがなんで革ジャンにボクサーパンツといういでたちなんだろうとか思っていると、聞こえてくるのはロックンロールプログレッシブパンクニューウェーブハードコア。25年目とか言ってたか?関西にこんなすごいバンドがいたことを知らなかった自分が恥ずかしい。彼らが出てこなければ、僕はこのとき帰っていたかもしれない。あと、ライブ中にトリップ感というのを感じたのも初めてかもしれないなあ。やたらとタバコを吸いたくなったのもこれのせいなのか?

ワッツーシゾンビ

マイクに大仏のお面がかぶさり、ああ、コレね。あれだなきっとと思い込み、ぼーっとしゃがみこんでいたいたら聴こえてきたのが
「やってるやってるー人間やってるー!!」
という甲高いシャウト。誰だ。僕の心をわしづかみにするのはと振り返ると、そこにいたのはワッツーシゾンビ。ベースレスのツインギターバンド。なぜかドラムの顔の前にタムがあり、顔が見えない。それはともかく、ギター弾きまくりーのモッシュ起こりーので両端のツインギターがメタルバンドよろしくポーズ決め、ギターをかき鳴らした右手を高々と挙げる奏法はやりすぎ感もいなめないが、早口絶叫系の甲高ボイスボーカルはたまらなくすばらしかった。けっこう好きだなあ、こういうボーカル。谷村ジュゲムさん*2

MUCID CUSPIDOR

ステージ中央にデーンとでっかいスピーカーが置かれた。はて?と思うと、フロアにMat Brinkmanの姿が。あ、こういうアーティストだったのねと妙に納得した。何ていう音楽なんだろう。ノイズ全開のエレクトロ。え?ノイズ・パフォーマンスっていいうの?ただの騒音じゃないか。キュヲオワアアアーンってものすごい高音が出るたびにフロアが盛り上がる。もう音楽ですらないよね、これは。とにかくものすごく
かっこいい。
もうさあ、体が勝手に動くんですよ。足で、頭で、両腕でリズムとりまくるんですよ。正直なところ、オウテカとか*3ヘッドフォンで聴いていてももうひとつよく分からなかったんだけれど、そうか、こういう音楽は爆音で聴けばよいのかということがわかりました。

あふりらんぽ

最後まで、帰らなくてよかった。これが、今日の一番の感想です。

パフィーかどうかよくわからんけど、1曲まるまる流した後で登場のあふりらんぽ。「ライトニング・ボルトのアホー」の掛け声とともに、カオスに突入。「チャットモンチー「chatmonchy has come」 - 新・灰日記」でも書いたけれども、女の子バンドというものを全然聴かなかった僕の方がアホでしたよ。ピカさんとオニさん。

もう、たまらなくキュート。声がキュート。オニさんの大股開きのキックがキュート。本当はピカさんの方ばっかり釘付けになって見ていましたキュート。これはどきどきしちゃう位キュート。ステージから降りてきてキュート。近づいてきたオニさんにどうしていいかわからず思わず一人で拍手してしまう自分がキュート。

そして、超絶とまではいかないまでも、確固たる技術に裏づけされたパフォーマンス。ピカさん手数多すぎ。いつも思うんだけど、ライトニング・ボルトも然り、ヘラも然りなんだけれど、二人とか少人数でのパフォーマンスであればあるほど音圧がものすごい。つーか空間を音で埋め尽くすために、大所帯のバンドよりも過剰に音をつめこむための熱量が桁違いだなあと思う。あふりらんぽもそう。今日一番。ライトニング・ボルトいなくてももーいーや。

というわけで、プリかっこいい*4あふらんぽに対して惚れました。サーストン・ムーアの気持ちもこんな気持ちだったのでしょうか。

今日の感想

よかった。4つとも個性が強すぎて、ゆらゆら帝国を4回連続で見たような気分だが、まだまだ日本には知らない音楽がたくさん存在するなあということがわかった。というよりこのメンツ、さらにもしライトニングボルトがいれば、とんでもないラインナップだったのではなかろうか。これで2000円は安すぎるなあと思った木曜の夜でした。

*1:成田までは来ていたらしい。わが国の優秀な入国審査マンセー!!

*2:歌詞を聴いていると、何となく同い年オーラを感じてしまった点もポイントが高い。あと、帰り際、出口で椅子に座って販促している姿を発見したが、声をかけなかったことを少し後悔

*3:全然タイプが違うけど。ノイズって言ったらこれくらいしか思い浮かばない勉強不足。

*4:プリティでかっこいいの略。「エロかっこいい」の1億倍かっこいい。