The Rapture「Modern Primitive Technique」

"Japan Tour 2007"
@心斎橋クラブクアトロ

前回:Summer Sonic 06 Osaka :The Rapture - 新・灰日記
一昨日、グレート・アドベンチャーを見ながら思った。
「よし、ラプチャー観に行こう」

本当は前々から行きたかったのだけれど、諸事情*1によりあきらめていたのだ。ありがとう、グレート・アドベンチャー

仕事の都合で飛鳥からとんぼ返りしてギリギリに到着。すると、七時ジャストからライブが始まった。こんなの珍しい。

ダンス・ビートが最高。今、ニューレイブなんてもんがイギリスで流行っているようだけど、全然大したこと無いと思える。ロックのフォーマットでダンスをやろうというコンセプトは今となっては珍しくも無いことかもしれないが、コロンブスの卵というか、その本質を初めから理解していたのは彼らに他ならないと思う。

初めから終わりまで、クアトロはダンスホール。そこに歌が乗るから余計い楽しいんだよな〜、グレート・アドベンチャーの時と同じようなことを思いながら体を動かす。いや、動かされるといった方が正しい。しかし、如何せん演奏が、あまり、いや、どちらかといえば、下手だった。しかし、それがグルーヴを壊すに至らない。なぜだろう?

ライブを観ていると、彼らのアルバム作りの手法がライブをそのままCDにパッケージングするというものであることを感じさせられた。結構実験的なバンドではあるものの、その表現の本質は実にラフなのだ。彼らが生み出すグルーヴは、そこから来るものなのであろう。人力だからこそ成し得るグルーヴが、私たちを心底から躍らせる。

「!!!」よりも理性的。しかし、そのエネルギーは勝るとも劣らない。よく比較される両者ではあるが、その根本には人力ダンスグルーヴ発生装置が組み込まれていることに相違はない。要するに、原始的。最新の機材とテクニックを駆使して、根本的なことをやっている。そこが斬新。

終了まで一時間と少し。とても短かった。しかし、終演後、ギターボーカルとベーシスト*2が登場。ファンの握手の求めに応じたり、サインをしたりしていた。会場を使える時間は限りがある。もしかして、今日の開演が時間ぴったりだったのはこのためか?もしそうだとしたら、うれしいなあ。


もちろんちゃっかりサインをもらいました。

*1:お金が無い。

*2:だったと思う。