新・灰日記 ALBUMS OF THE YEAR 2006

2006年も様々なアーティストの作品を聴きました。CDの枚数にしておよそ120枚分の音楽データをiPodに詰め込み*1、音楽を聴いていないのは働いている時と寝ている時ぐらいというあり様。そんな2006年をテーマごとに振り返って、新・灰日記的2006年ベストアルバムを決定しようというこの企画。さあ、誰がこんなもん見るのか、はりきって参りましょう。

第何次かブリティッシュブーム

年の初めは2005年末に買ったスヌーザーの影響でブリティッシュブームが到来。ガイドラインに従い、数多くの名盤を漁ってみた。その中でも特に聴いたのが、
The Kinks『The Complete Singles Collection1964-1970』
"You Really Got Me"も好きだが、"You Do Something To Me"もお気に入り。
New Orderサブスタンス
ヘタウマの雄、ニュー・オーダー。正直言ってなめてました。月曜日の朝、"Blue Monday"を聴きながら仕事へ向かうことがマイブームに。
SupergrassI Should Coco
ブリット・ポップオアシスブラーだけのものかと思ってた。大間違いだった。ブリティッシュブーム期のヘビーローテーション

サマソニ06

2年ぶりのサマソニ参加関連のアーティストはよく聴いた。中には掘り出し物も。
Daft PunkHuman After All
おそらくベストアクトだったかも。飛び道具"Robot Rock"は一撃必殺の破壊力。
DJ Shadowジ・アウトサイダー
サマソニ後、友人から借りて聴き、サマソニでちゃんと観なかったことを後悔する。
65daysofstaticOne Time For All Time
"Await Rescue"は年間ベストソングに挙げてもいい。単独ライブもかっこよかった。
The RapturePieces of the People We Love
サマソニで見つけた掘り出し物。以前から気にはなってたのだけれど、アクトを見て一発で虜に。ダンス・ミュージックmeetsロックの新境地。最高。

ガールズ・ロックへの目覚め

今まで女性ボーカルバンドとか、ましてや女性だけなんてバンドは理由も無く敬遠してたけど、それは単なる食わず嫌いだった。
チャットモンチー耳鳴り
最高にかわいいですね。ライブがあんなにいいとは思わなかった。
あふりらんぽURUSA IN JAPAN
2006年度最大級の衝撃だったかもしれない。関西ゼロ世代との出会い。ライブ2回行っちゃったし。
CSSCansei De Ser Sexy (Dig)
欧米以外からのポスト・パンク・リバイバルへの回答。2007年もまだまだ届きそうな予感。

邦楽が豊作

かっこいいバンドにたくさん出会えた。食わず嫌いもなおったり。
髭 (HiGE)Thank you, Beatles
今の日本でロックを鳴らしている数少ない存在。歌詞がいい。
eastern youth365歩のブルース
やっぱりイースタン。重厚な音、そして世界観。一生ついていきます。
ZAZEN BOYSZAZEN BOYS
ナンバガで終わったと思い込んでいました。向井秀徳オルタナティブの雄だ!
ソウル・フラワー・モノノケ・サミットデラシネ・チンドン
日本のロックについての一つの回答。それも、完璧な。

大御所達の迫力

Beastie Boysサウンズ・オブ・サイエンス
"Sabotage"が聴きたくてツタヤで借りたらすっかりはまった。かっこいい。ヒップ・ホップはこうでなきゃ。
Red Hot Chili PeppersStadium Arcadium
"Dani California"がすごすぎる。一時期脳内ヘビーローテーションPVもイイ!
Thom YorkeThe Eraser
ロックの最重要人物のセンセーショナルなソロアルバム。個人的にはいろんな意味でまさかの良盤。

ちゃんと新作も聴いてます

Arctic MonkeysWhatever People Say I Am Thats What I Am Not
2005年からチェックし、2006年に大ブレイク。かなり聴き込んだ。セカンドが実に楽しみだ。
The StrokesFirst Impressions of Earth (Dig) (Spkg)
2006年名盤保証。こんな化け方をするとは。
...And You Will Know Us by the Trail of DeadSo Divided
荘厳な前作からの飛翔。軽くなった羽根でどこまでも高く飛んでいった。年末に出てなけりゃ、ダントツで再生回数1位になってたはず。

順位発表

それでは2006年の名盤5枚を挙げてみましょう。


1位

デラシネ・チンドン

デラシネ・チンドン

日本人の、日本人による、世界の人のためのロック。U2なんて目じゃない。あとジャケットがよすぎる。


2位

Whatever People Say I Am Thats What I Am Not

Whatever People Say I Am Thats What I Am Not

今年の新星。聴き込んだ回数からいってこの順位。まだまだこんなもんで終わらないでくれよ。


3位

So Divided

So Divided

インタビューによれば、コンセプトというほどのものもなく、ただひたすらに曲を作って並べただけとのことだが、1曲1曲の完成度が高い。オルタナティブにしてこのメロディのレベルの高さ。なぜ売れないか。


4位

Pieces of the People We Love

Pieces of the People We Love

「ギターは弾けないけどやってみたいバンド」ランキング1位。実験的でありながら、躍らせるこのハイブリッド感がたまらない。


5位

URUSA IN JAPAN

URUSA IN JAPAN

「Bakaが来た」を挙げたかったんだけど、なぜかアマゾンに無い。とにかく存在に触れることができた記念すべき年として。もっと地元関西のバンドのライブに足を運ぼうという決意をさせられた大きな一枚。


それでは、2007年も良盤に巡り会えますように。

*1:よく考えてみれば、3日に1枚追加していることになる。